2019年11月08日
昨夜の井上尚弥VSノニト・ドネアの試合は、12回3-0の判定で
井上尚弥選手が勝って、WBSSの優勝となりました。素晴らしい内容
の歴史に残る試合でした。
私の予想では「3回までに井上選手がドネア選手をKOする」でした。
初回を見た限りでは私は「スピードの差で一気に早い回にKOするだ
ろう」と思ったのですが、それは大きな間違いでした。
流れを変えたのは2Rにドネア選手が得意の左フック井上選手の右目
の上を切り裂いたことです。プロ・アマ通じての初のカットでした。
その後は、ドネア選手がキャリアを見せつけるテクニックを駆使して
井上選手に主導権を完全には渡さない戦いを見せたのです。
5回にはドネア選手、9回には逆に井上選手がピンチに陥るなど、激し
い攻防が続き、11Rに井上選手が左ボディでダウンを奪ったのです。
私自身はこの左ボディをもっと早いラウンドから出せば、また展開が
違っていたのではないかと思いました。
このダウンで「ドネアは立てない」と思ったのですが、彼の意地もあっ
たのでしょう。見事に立ち上がって12Rを戦い抜いたのです。
ドネア選手の奮闘もあり素晴らしい試合になりました。まもなく37歳
になるドネア選手の戦いぶりは年齢を感じさせない脅威的ものでした。
勝った井上選手の次の試合はアメリカで予定されているそうです。この
先のビッグマッチがますます楽しみになりました。