2019年03月04日
先日、映画でアカデミー賞の作品賞を受賞した「グリーンブック」を
観て来ました。この作品に関心を持った理由の1つは、作品賞を取った
というその評価が高かったことです。
そしてもう1つが、この作品が天才ピアニストと呼ばれる黒人男性と
用心棒兼運転手の白人男性との友情を描いたもので、実話が基になって
いるという点でした。
感想としては「久しぶりに良い洋画と出会った」というものでした。
人種差別がまだ色濃く残るアメリカが舞台でしたので、その部分は
重いものがあって私なりに色々と考えさせられ、途中で何度か胸が詰ま
るシーンもありました。
「黒人に仕える白人」という関係性は、当時の特にアメリカ南部では
考えられない姿なのですが、2人は言い争いなどをしながらも演奏旅行を
続けて、やがて互いを理解していくようになるのです。
ラストはまさにハッピーエンドで終わるのですが、私が嬉しかったのは
実際に彼らはその後も生涯を通じて親交があったとのことでした。
暗い感じの映画との印象を持ったかもしれませんが、用心棒兼運転手の
のトニーはとにかく陽気なイタリア系のアメリカンで、明るく口が達者な
中年男性でした。
アメリカ南部の美しい風景やニューヨークのクリスマスの賑わいなど良き
アメリカの場面も多くあったので、当時のアメリカの明暗を描いた映画だっ
たと言えるのかもしれません。