2019年01月18日
大相撲の初場所で横綱の稀勢の里が引退しました。茨城県出身(牛久市)の郷土
力士として応援していただけに残念です。稀勢の里は19年ぶりの日本生まれの
横綱としても人気が高く、その声援に応えられなかった点については悔いもあるの
ではないでしょうか。
あの白鵬を破って横綱になった2年前、そして横綱として逆転優勝した場所など
の印象はとても強かったのですが、その後は怪我に悩まされて横綱としてのワースト
記録を次々と塗り替えてしまったのです。
稀勢の里は優勝を決めた場所で大胸筋を痛めてしまい、その怪我が完治する前に強行
出場したのが尾を引いたと言われています。
あるスポーツライターが怪我への対応として「今の時代はもっと考えを改めるべき」
と指摘していました。相撲界には未だに「多少の怪我は我慢してでも土俵に上がる」と
の考えが根底にあるようです。
それを改めていかない限り、年間6場所(2ヶ月に1回)のほかに各地の巡業もある
現行では、怪我を治すことができないままの力士が増えて、結果的には相撲の質が落ち
てしまうという考えです。私も怪我、障害で苦しんだ経験があるので同感です。
ただ本人は「一片の悔いもない」と語っていたように全力で力士生活を終えたようです。
今後は本人を上回るような強い力士を数多く育ててもらいたいと思います。