2016年08月04日
先日、元横綱千代の富士が亡くなりました。61歳と若く突然の報に相撲ファンのひとり
である私も残念でなりません。
祖父母の影響を受けて相撲好きになった私です。幼少の頃は午後4時から「水戸黄門」
の再放送を見て、それから大相撲の中継を見るのが日課みたいなものでした。
千代の富士は度重なる肩の脱臼を筋トレなどで克服し、大関から横綱へと一気に駆け上が
ったのです。何度も期待外れに終わる稀勢の里とはこの勢いが違う気がします。特に印象に
残っているのは、昭和56年の初場所で横綱北の湖を決定戦で破って優勝したことです。
このとき私は、川崎市内の病院で膝の手術を受け入院生活中でした。大相撲の中継が始まり
千代の富士の取り組みが近づくにつれ、病棟の小さなロビーに大勢の入院患者が集まり、テレビ
にしがみついて声援を送っていました。
その場所で優勝した千代の富士は、その年の夏場所(?)後に横綱に昇進したのです。精悍な
顔つきと筋肉隆々の鋼の体は、従来の関取のイメージよりも格好良く、その力強い投げに何度も
感嘆の声を上げたものです。
千代の富士の師匠は元横綱の北の富士ですが、その師匠は未だ元気にNHKの相撲解説などを
して健在なわけですから、まだまだこれからというときに残念でなりません。