2021年02月02日
一昨日(1/31)に行われた大阪国際女子マラソンで、東京オリンピックの
マラソン代表に内定している一山麻緒選手が優勝しました。彼女は野口みづき選
手が持つ日本記録更新を狙っていましたが、それは果たせませんでした。
今回はコロナ禍のしかも大阪には緊急事態宣言が発令している中での開催とい
うことで異例づくめのレースでした。
まず、外国人選手はゼロで、1周2,8kmのコースを15周?走る周回コース、
そして日本初となる女子マラソンのペースメーカーを男子選手が務めました。
大阪国際女子マラソンといえば、私の中で強く印象に残っている選手がいます。
1992年(平成4年)の小鴨由水選手(ダイハツ)です。初マラソンで当時の
日本記録2時間26分26秒で優勝したのです。しかもその記録は当時の初マラソ
ンの世界記録でもあったのです。
彼女はその好記録での優勝が評価され、バルセロナオリンピックのマラソン選手
に選ばれたのです。ところがその急激な環境の変化についていけなかった彼女の心
身は不調に陥り、オリンピックは29位とふるいませんでした。
そして彼女はなんと21歳という若さで引退してしまったのです。これがオリン
ピックの光と影と呼べるものなのでしょうか。
ファンやマスコミが選手に「メダル、メダル」と過度に期待してしまう面はあり
ますが、選手に対するプレッシャーをかけ過ぎないように配慮することも必要なこ
となのかと思います。