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リンゴ狩りの思いで

2020年10月28日

 このところ秋晴れの良い天気が続いています。先日、次女が奥久慈で
リンゴ狩りをしてきたとのことで、密がたっぷりのリンゴを届けてくれ
ました。

 私には24年ほど前のリンゴ狩りの思い出があります。当時は出向先
の東京都小平市に住んでいたので、関越道を北上して群馬、新潟への旅
をしたときのことでした。

 時期がちょうど今と同じ頃で、その日も最高の秋晴れでした。私達家族
(小1と幼稚園児の娘二人を含む)は、群馬県の猿ヶ京温泉近くにてリン
ゴ狩りをしたのです。まず、リンゴ園のご主人から説明を受けました。

 今、最も旬で美味しいのは2種類あり、「つがる」と「あかぎ」です。
 味見をしてから、どちらかのリンゴ畑に入って穫ってください。

 そこで私達はカットしてあるリンゴの味見をしたのです。そして「ど
っちにしょうね」と家族会議を行い、「あかぎ」にしようということに
なったのです。このとき、私は「つがる」は

 ははあーん、リンゴといえば青森県だから、そこの品種で「つがる」
 だな。聞いたことあるな。

と理解しました。一方で「あかぎ」は

 あまり聞いたことないけど、ここは群馬県だから群馬の山といえば
 「赤城山」だからその名から「あかぎ」という品種なんだな。

と理解していたのです。ところが・・・ご主人から「どちにします?」
と尋ねられた私の妻はニコニコしながら

  みやぎにします。

と平然と言ってのけたのです。凍りつく私と首をかしげるご主人・・・
妻はリンゴの品種と赤城山及び群馬県との関係が理解できてなく、似た
響きの「宮城県」が思い浮かんだのでしょう。

 リンゴ狩りの話題になると、いつもこのときの妻の「みやぎにします」
を思い出す私です。

 


 

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