2018年03月03日
一昨日に行われたボクシングの世界タイトルマッチで、山中慎介選手は
「前チャンピオン」のネリ選手に2ラウンドTKO負けでリベンジはなりま
せんでした。
確かにネリ選手は強かった。それは誰もが、そして山中選手が認める事実
です。しかし、「前チャンピオン」と書いたようにネリ選手は前日の計量で
1,8kgもオーバーしてチャンピオンを剥奪されていたのです。
その結果、体重制の競技の土台が崩れている状態で試合を行ったことになり、
負けたことをすんなり受け入れがたいため、後味の悪い試合になったと言える
でしょう。
最新の情報では、WBCがネリ選手に無期限の資格停止とファイトマネーの
70%を凍結することを発表したようです。とにかく厳しい対処をするべきで
あり、それは今後のボクシング業界にとても大事なことだと思います。
すっきりしないラスト試合となった山中選手は気の毒ですが、その戦いぶり
は素晴らしく日本ボクシングの歴史に名王者としての名を残しました。
私が最も印象に残っているのは、元チャンピオンのトマス・ロハス選手を
ワンパンチでKOした試合です。トマス選手がぐっしゃりとつぶれるように
山中選手の足下にダウンしたのです。まさに「神の左」でした。
山中選手、お疲れ様でした。素晴らしいボクサーでした!